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章
歴代誌 第二
1
その第七年目に、エホヤダは奮い立って、エロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベデの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャファテなど、百人隊の長たちを連れて来て、彼と契約を結ばせた。
2
それで彼らはユダを巡回し、ユダのすべての町々からレビ人を集め、イスラエルの一族のかしらたちを集めたので、彼らはエルサレムに来た。
3
こうして、全集団が神の宮で王と契約を結んだ。そのとき、彼はこう言った。「ご覧のとおり、主がダビデの子孫について約束されたように、王の子が王となるのです。
4
あなたがたのなすべきことはこうです。あなたがた、祭司、レビ人の三分の一は安息日に勤務し、入口にいる門衛となる。
5
三分の一は王宮におり、他の三分の一は礎の門にいる。すべての民は主の宮の庭にいる。
6
祭司と、レビ人で仕えている者たちは聖であるから、はいってもよいが、それ以外の者は、主の宮にはいってはならない。すべての民は主の戒めを守らなければならない。
7
レビ人は、おのおの武器を手にし、王の回りを取り囲みなさい。宮にはいって来る者は殺されなければならない。あなたがたは、王がはいるときにも、出るときにも、いつも王とともにいなさい。」
8
レビ人およびすべてのユダの人々は、すべて祭司エホヤダが命じたとおりに行なった。おのおの自分の部下、すなわち安息日に勤務する者、安息日に勤務しない者を率いていた。祭司エホヤダが各組の任を解かなかったからである。
9
祭司エホヤダは百人隊の長たちに、神の宮にあったダビデ王の槍、盾、および丸い小盾を与えた。
10
彼はすべての民にひとりひとり手に投げ槍を持たせて、神殿の右側から神殿の左側まで、祭壇と神殿に向かって王の回りに立たせた。
11
こうして彼らは、王の子を連れ出し、彼に王冠をかぶらせ、さとしの書を渡して、彼を王と宣言した。そしてエホヤダとその子たちが彼に油をそそぎ、「王さま。ばんざい。」と叫んだ。
12
アタルヤは、王をほめたたえている民と近衛兵の声を聞いて、主の宮の民のところに行った。
13
見ると、なんと、王が入口の柱のそばに立っていた。王のかたわらに、隊長たちやラッパ手たちがいた。一般の人々がみな喜んでラッパを吹き鳴らしており、歌うたいたちが楽器を手にし、賛美の拍子をとっていた。アタルヤは自分の衣服を引き裂き、「謀反だ。謀反だ。」と言った。
14
すると、祭司エホヤダは、部隊をゆだねられた百人隊の長たちを呼び出して、彼らに言った。「この女を列の間から連れ出せ。この女に従って来る者は剣で殺されなければならない。」祭司が「この女を主の宮で殺してはならない。」と言ったからである。
15
彼らは彼女を取り押え、彼女が馬の門の出入口を通って、王宮に着いたとき、そこで彼女を殺した。
16
エホヤダは、彼とすべての民と王との間で、主の民となるという契約を結んだ。
17
民はみなバアルの宮に行って、それを取りこわし、その祭壇とその像を打ち砕き、バアルの祭司マタンを祭壇の前で殺した。
18
エホヤダは、主の宮の管理を定めて、これをレビ人の祭司の手にゆだねた。彼らは、モーセの律法にしるされているとおり、ダビデの指示に基づいて、喜びと歌とをもって主の全焼のいけにえをささげさせるようにと、ダビデが組分けをして主の宮に配属した人々である。
19
さらに、彼は主の宮の門に、門衛たちを立て、どんなことで汚れた者であっても、だれひとりはいり込ませないようにした。
20
彼は百人隊の長たち、貴人たち、民の支配者たちとすべての一般の人々を率いて、王を主の宮から連れ下った。彼らは上の門をくぐって王宮にはいり、王を王国の王座に着かせた。
21
一般の人々はみな喜び、この町は平穏であった。彼らはアタルヤを剣にかけて殺したからである。