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新改訳聖書

  
  
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詩篇
0指揮者のために。ダビデの賛歌
1主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。
2あなたこそは私のすわるのも、立つのも知っておられ、私の思いを遠くから読み取られます。
3あなたは私の歩みと私の伏すのを見守り、私の道をことごとく知っておられます。
4ことばが私の舌にのぼる前に、なんと主よ、あなたはそれをことごとく知っておられます。
5あなたは前からうしろから私を取り囲み、御手を私の上に置かれました。
6そのような知識は私にとってあまりにも不思議、あまりにも高くて、及びもつきません。
7私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう。
8たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。
9私が暁の翼をかって、海の果てに住んでも、
10そこでも、あなたの御手が私を導き、あなたの右の手が私を捕えます。
11たとい私が「おお、やみよ。私をおおえ。私の回りの光よ。夜となれ。」と言っても、
12あなたにとっては、やみも暗くなく夜は昼のように明るいのです。暗やみも光も同じことです。
13それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。
14私は感謝します。あなたは私に、奇しいことをなさって恐ろしいほどです。私のたましいは、それをよく知っています。
15私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
16あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。
17神よ。あなたの御思いを知るのはなんとむずかしいことでしょう。その総計は、なんと多いことでしょう。
18それを数えようとしても、それは砂よりも数多いのです。私が目ざめるとき、私はなおも、あなたとともにいます。
19神よ。どうか悪者を殺してください。血を流す者どもよ。私から離れて行け。
20彼らはあなたに悪口を言い、あなたの敵は、みだりに御名を口にします。
21主よ。私は、あなたを憎む者たちを憎まないでしょうか。私は、あなたに立ち向かう者を忌みきらわないでしょうか。
22私は憎しみの限りを尽くして彼らを憎みます。彼らは私の敵となりました。
23神よ。私を探り、私の心を知ってください。私を調べ、私の思い煩いを知ってください。
24私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。