旧約
新約
創世記
出エジプト記
レビ記
民数記
申命記
ヨシュア記
士師記
ルツ記
サムエル記 第一
サムエル記 第二
列王記 第一
列王記 第二
歴代誌 第一
歴代誌 第二
エズラ記
ネヘミヤ記
エステル記
ヨブ記
詩篇
箴言
伝道者の書
雅歌
イザヤ書
エレミヤ書
哀歌
エゼキエル書
ダニエル書
ホセア書
ヨエル書
アモス書
オバデヤ書
ヨナ書
ミカ書
ナホム書
ハバクク書
ゼパニヤ書
ハガイ書
ゼカリヤ書
マラキ書
マタイの福音書
マルコの福音書
ルカの福音書
ヨハネの福音書
使徒の働き
ローマ人への手紙
コリント人への手紙 第一
コリント人への手紙 第二
ガラテヤ人への手紙
エペソ人への手紙
ピリピ人への手紙
コロサイ人への手紙
テサロニケ人への手紙 第一
テサロニケ人への手紙 第二
テモテへの手紙 第一
テモテへの手紙 第二
テトスへの手紙
ピレモンへの手紙
ヘブル人への手紙
ヤコブの手紙
ペテロの手紙 第一
ペテロの手紙 第二
ヨハネの手紙 第一
ヨハネの手紙 第二
ヨハネの手紙 第三
ユダの手紙
ヨハネの黙示録
新改訳聖書
小
大
コピー
1
2
3
4
5
章
哀歌
1
私は主の激しい怒りのむちを受けて悩みに会った者。
2
主は私を連れ去って、光のないやみを歩ませ、
3
御手をもって一日中、くり返して私を攻めた。
4
主は私の肉と皮とをすり減らし、骨を砕き、
5
苦味と苦難で私を取り囲んだ。
6
ずっと前に死んだ者のように、私を暗い所に住まわせた。
7
主は私を囲いに入れて、出られないようにし、私の青銅の足かせを重くした。
8
私が助けを求めて叫んでも、主は私の祈りを聞き入れず、
9
私の道を切り石で囲み、私の通り道をふさいだ。
10
主は、私にとっては、待ち伏せしている熊、隠れている獅子。
11
主は、私の道をかき乱し、私を耕さず、私を荒れすたれさせた。
12
主は弓を張り、私を矢の的のようにし、
13
矢筒の矢を、私の腎臓に射込んだ。
14
私は、私の民全体の物笑いとなり、一日中、彼らのあざけりの歌となった。
15
主は私を苦味で飽き足らせ、苦よもぎで私を酔わせ、
16
私の歯を小石で砕き、灰の中に私をすくませた。
17
私のたましいは平安から遠のき、私はしあわせを忘れてしまった。
18
私は言った。「私の誉れと、主から受けた望みは消えうせた。」と。
19
私の悩みとさすらいの思い出は、苦よもぎと苦味だけ。
20
私のたましいは、ただこれを思い出しては沈む。
21
私はこれを思い返す。それゆえ、私は待ち望む。
22
私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。
23
それは朝ごとに新しい。「あなたの真実は力強い。
24
主こそ、私の受ける分です。」と私のたましいは言う。それゆえ、私は主を待ち望む。
25
主はいつくしみ深い。主を待ち望む者、主を求めるたましいに。
26
主の救いを黙って待つのは良い。
27
人が、若い時に、くびきを負うのは良い。
28
それを負わされたなら、ひとり黙ってすわっているがよい。
29
口をちりにつけよ。もしや希望があるかもしれない。
30
自分を打つ者に頬を与え、十分そしりを受けよ。
31
主は、いつまでも見放してはおられない。
32
たとい悩みを受けても、主は、その豊かな恵みによって、あわれんでくださる。
33
主は人の子らを、ただ苦しめ悩まそうとは、思っておられない。
34
地上のすべての捕われ人を足の下に踏みにじり、
35
人の権利を、いと高き方の前で曲げ、
36
人がそのさばきをゆがめることを、主は見ておられないだろうか。
37
主が命じたのでなければ、だれがこのようなことを語り、このようなことを起こしえようか。
38
わざわいも幸いも、いと高き方の御口から出るのではないか。
39
生きている人間は、なぜつぶやくのか。自分自身の罪のためにか。
40
私たちの道を尋ね調べて、主のみもとに立ち返ろう。
41
私たちの手をも心をも天におられる神に向けて上げよう。
42
「私たちはそむいて逆らいました。あなたは私たちを赦してくださいませんでした。
43
あなたは、御怒りを身にまとい、私たちを追い、容赦なく殺されました。
44
あなたは雲を身にまとい、私たちの祈りをさえぎり、
45
私たちを国々の民の間で、あくたとし、いとわれる者とされました。」
46
私たちの敵はみな、私たちに向かって口を大きく開き、
47
恐れと穴、荒廃と破滅が私たちのものになった。
48
私の民の娘の破滅のために、私の目から涙が川のように流れ、
49
私の目は絶えず涙を流して、やむことなく、
50
主が天から見おろして、顧みてくださる時まで続く。
51
私の目は私の町のすべての娘を見て、この心を苦しめる。
52
わけもないのに、私の敵となった者たちは、鳥をねらうように、私をつけねらった。
53
彼らは私を穴に入れて殺そうとし、私の上に石を投げつけた。
54
水は私の頭の上にあふれ、私は「もう絶望だ。」と言った。
55
「主よ。私は深い穴から御名を呼びました。
56
あなたは私の声を聞かれました。救いを求める私の叫びに耳を閉じないでください。
57
私があなたに呼ばわるとき、あなたは近づいて、『恐れるな。』と仰せられました。
58
主よ。あなたは、私のたましいの訴えを弁護して、私のいのちを贖ってくださいました。
59
主よ。あなたは、私がしいたげられるのをご覧になりました。どうか、私の訴えを正しくさばいてください。
60
あなたは、私に対する彼らの復讐と、たくらみとをことごとくご覧になりました。
61
主よ。あなたは、私に対する彼らのそしりとすべてのたくらみとを聞かれました。
62
私の敵のくちびると彼らのつぶやきが、一日中、私に向けられています。
63
彼らの起き伏しに目を留めてください。私は彼らのからかいの歌となっています。
64
主よ。彼らの手のわざに応じて、彼らに報復し、
65
横着な心を彼らに与え、彼らに、あなたののろいを下してください。
66
主よ。御怒りをもって彼らを追い、天の下から彼らを根絶やしにしてください。」